バズマーケティング
2007年3月17日
前回のリンクベイティングというエントリーで説明したリンクベイティングというアクセス数を稼ぐ手法の効果から発生した口コミ(バズ)効果を実務で使うとなった際に気をつけないといけないことや、意識しておかないといけない事をまとめておきたいと思います。
まずは、僕なりの解釈ですが実際の実務で行う際のバズマーケティングの落とし穴について整理してみたい。
- ソーシャルメディアで広まる話題はほとんどがIT関連の話題
- 人々の役に立つ情報でなければならない
- 口コミはかならずしも良い口コミだけとはかぎらない
- 効果は一時的なもの
口コミの場であるブログやソーシャルメディアで話題になる注目記事を見ていると、ほとんどがIT関連の話題だということが見えてきます。他の業界のニュースはよっぽどの有名企業や珍しい製品の発表などといった話題でないかぎり口コミは発生しにくいと感じます。その他ブログでいうと報酬が発生するアフィリエイトがほとんどですね。
いくら気をてらったコピーライティングをしてクリック数を稼いだとしても、それが人々の役にたつ情報や製品情報でないかぎり口コミは発生しないというのは簡単に想像がつきますね。リアル社会と同じです。
情報や製品情報が一部の人々に役に立つものだとしても、それより質の良い情報や、それよりも評価の高い製品はかならず存在するでしょう。そうなった場合、良い評価だけが発生するとはかぎらず悪評が立つこともよくあることです。
口こみの話題というのはリアル社会でも同じで一時的な物です。短期間でログは表示されなくなり、人々の頭から忘れ去られることはよくある事でしょう。
以上のことからリンクベイティングやバズマーケティングといった小手先の仕掛けで効果を得るのは簡単なものではなく、且つリスキーであるということが見えてきます。
それを踏まえた上でクライアントから要求があった際など、製品や業種によっては口コミを発生させることが難しいという事や、悪評が立つリスクが伴うことと、効果は一時的なので仕掛けるタイミングが重要だという事をきっちりと説明してあげなければならないなと思いました。