WEB戦略におけるポジショニング
2007年3月21日
一言でWEBサイトといっても、ECサイトであったり、ポータルサイト、ブランディングサイトといったように色々な機能を持ったサイトがあります。そこで自社のクライアントがどのような機能を持っているかをクライアントの業種の業界マップなどを作り、ポジショニングをしていくことが客観的にクライアントを知る上で非常に重要になってきます。SWOT分析と合わせることでクライアントの立ち位置を把握しやすくなるでしょう。
情報開示・伝達 | ブランディング | ユーザー参加 |
---|---|---|
コーポレートサイト | 自動車メーカーサイト | コミュニティサイト |
実店舗誘導 | 販売・アクション誘発 | ユーザーサポート |
ディーラーサイト | 中古車販売、レンタカーサイト | ユーザーサポートサイト |
大企業であれば、各機能をそれぞれ別サイトで保持し、それをマッピングすることによって何が足りないのかを把握することができますが、今回は新規にサイトを作るにあたって、小規模案件での例をとりたいと思います。
そこで今回はクライアントが大阪のエアロパーツが売りの修理も手がける中古車販売店だと想定しポジショニングをはかってみます。この場合、業界での立ち位置は
ネット上ではGOOやカーセンサーといった大手と勝負ができない大阪にある小規模な中古車販売店
となります。これは簡単に考えがつく立ち位置だと思います。しかし、これではネット上で集客することができそうにないですね。GOOやカーセンサーといった大手の中古車販売サイトと勝負をすることが間違いなのであってもっとクライアントの特質を考慮したポジショニングも考えないといけません。
では、もう少し視点を変えてセグメントをはかってみます。クライアントはエアロパーツや内装インテリアのカスタマイズが売りだと想定します。するとこういったポジションも見えてきますね
エアロパーツ、エクステリアのサービスに定評があり、ユーザーとの車に関する相談や情報提供もしてくれる関西に特化した中古車販売店
最初の大手サイトと勝負ができない大阪にある小規模な中古車販売店と比べてどうでしょうか?
非常に魅力的な立ち位置に見えてくると思いませんか?こうして客観的な立ち位置とそのクライアントの特質を考慮した場合の立ち位置など、様々な視点から見ることでクライアントの業界での立ち位置を把握することができます。
情報開示・伝達 | ブランディング | ユーザー参加 |
---|---|---|
会社案内ページ、ブログ | エアロパーツ紹介ページ | ブログ |
実店舗誘導 | 販売・アクション誘発 | ユーザーサポート |
アクセスマップページ | 販売ページ | ご相談フォーム |
上記の表のマッピングは非常に簡略的ですが、実際にはプッシュ型なのか対話型なのか、認知理解をうながすのかアクションを起こさすのかを考慮し、視覚的にとらえやすいような工夫をすると良いと思います。
表を作ってマッピングすることによってクライアントのサイト機能の役割とユーザーとの適切な距離感などが見えてくるでしょう。