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Movable Type 7を使ってみて

2020年4月1日

ある程度の大型案件の実務ではじめてMovable Type 7を使ってみてメリット、デメリットや設計時の注意点を覚書として書いておきたいと思います。

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この記事の内容

メリット

メリットとしては、これまで記事かウェブページのみでしかコンテンツを管理できませんでしたが、コンテンツタイプというよりDBライクな管理機能が追加されたことだと思います。これはたとえば「部署」「エリア」「店舗」といったコンテンツ内で共通して管理されているようなマスターデータを1元管理できたり、ページを生成しないタイプのスライドやバナー、一覧系情報といったものをスマートに管理することができます。また管理画面もシンプルになり、ブロックエディタなども追加されたことでWordpressのような進化の早いCMSに少し近づいたかな?という印象があります。

デメリット

実際に構築してみてメリットでも記載したコンテンツタイプが逆にデメリットと思える点が多かったです。例えば以下のような事項。

とあげると結構出てきます!期待していただけに残念です。なので初期の設計時にはそれらを考慮した上で設計する必要があります。

設計時の注意事項

一度組んでしまったあとに「あーしたい、こーしたい」という要望があったときにコンテンツタイプで対応ができないと従来の「記事」を利用する形になります。記事は1サイトで1つなので従来までのブログを作成する形と同様に子サイトを作って記事を作成する形です。

なので各コンテンツは上記のデメリットを考慮した上でどれをコンテンツタイプにするか、どれを子サイトの記事にするかを決めていく必要があります。個人的にはページを生成するタイプはコンテンツタイプが弱いので子サイトの記事とする方が無難かなと思います。例えば以下のようなもの。

逆にトップページのバナー管理や詳細ページは持たずページ内で完結する以下のようなものはコンテンツタイプが向いています。

わからない事を検索して調べていても、まだまだWEB上のTIPS的なリソースも少なく都度シックスアパートに問い合わせるという形で対応しました。

このあたりの情報も増えてくるともう少し使いやすくなっていくのかなと思いますが商用CMSなので難しいでしょうね。そこはベンダーにサポートという形で頑張ってもらいたいもんです。

以上、Movable Type 7を使ってみての感想でした。