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ヤスオクとGoogleに見るネットビジネスの1つの形

2009年12月23日

ヤスオクとGoogleに共通したネットビジネスの1つの形について色々考えてみました。


まず、少し前にmixiニュースなどで話題になった「ヤスオク」をご存知の方は多いでしょう。

ヤスオク
ヤスオクは人気商品を0円スタートという格安で落札できる新感覚オークション。
入札額は1円または5円で、入札するためには75円のコインを購入しなければならない。

これ、ちまたはでは「詐欺じゃないか?」「さくらを使ってるんじゃないか?」とかなり話題を集めていますが、真意のほどは置いといて、基本的にはローリスクミドルリターンであり、胴元がかならず儲かるギャンブル形ビジネスなんですよね。

ただし、インターネット市場においてのビジネスロジックは素晴らしいと思います。

「やり方によっては安く購入できてお得だ」そういうパチンコやパチスロのような心理的興奮が生まれるんですよね。

この心理的トリガーをたくみに操ってインターネットビジネスで大成功を収めている企業はというと?

リスティング広告を展開しているGoogleとYahooもその1つではないでしょうか。

リスティング広告はワンクリックで○○円という価格で競って入札を繰り返し、自社サイトを検索エンジンの上位にもっていくことができるサービスです。

形はまったく違えど、胴元がかならず儲かるという部分と、この心理的トリガーを利用したローリスクミドルリターンのギャンブル型ビジネスロジックは同じであると思います。

ヤスオクとGoogle、Yahooを比べるのも何ですが、Google、Yahooのすごいと思った点を考えてみました。

・レバレッジ効果を最大限に活用している
・キーワード(商品)が無限大という点

レバレッジ効果をたくみに利用している点はヤスオクの「詐欺ではないか?」といった胴元に対する疑いを消す作用がとても高いと思います。

※レバレッジ効果とは
自己資本をもって経済活動をする際に利益率を高めたい(正確には変動性:ボラティリティを高めたい)場合、他人資本を用いる事で起こる効果作用。

たとえばリスティング広告の検索結果画面ではない「コンテンツ」領域の表示についてはアフィリエーターにきっちり利益を還元している。

また、検索結果画面においてもクリックするのはユーザーであり完全に他人資本(労力も資本と捕らえている)において運用されている事で、透明化を図る事が出来、信頼性を高めている。

今後のネットビジネスにおいて、このレバレッジ効果をうまく利用し、かつクリアなビジネスモデルを持つ事が成功のセオリーなのではないかとふと感じました。