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アイデンティティとSEO

2007年7月28日

アイデンティティとは
「あるものがそれとして存在すること」
人が時や場面を越えて一個の人格として存在し、自己を自己として確信する自我の統一を持っていること。

10分でわかる「アイデンティティー」の意味と使い方より

SEOとコンテンツの優先順位を考える際に、このアイデンティティっていうキーワードが自分の中で大きく関係しているなと感じたので、覚書として書いておきたいと思います。

ちまたではよく”SEOよりコンテンツの充実に力を入れるべきであって、そうすることによって必然的に結果がついてくる”と言われてますが、僕は何か素直に受け入れられない部分があったりします。

そういった論を唱える人達は、大企業のコーポレートサイトに携わったという経験により、自己のアイデンティティが確立されていった人々だけである気がします。

だから僕にとって優先すべきことが、SEO対策なのかコンテンツの充実なのかなんて論はどうでもいいんですよね。

というのも、大企業のコーポレートサイトになぜSEOがあまり必要とされないのかというと、本質的にはそれは既にCI(コーポレートアイデンティティ)が確立されているからではないかと思う。

だからと言って、中小・零細企業にCIがないわけでなく、そういった中小・零細企業にもCIは必ず存在するはずだと思うんです。

SEO対策のみを優先するということは自社のCIを確立して勝負を挑むことに反し、小手先のテクニックによって勝負をしかけるという側面があります。

過剰なSEO対策に後ろめたさを感じるのはきっとルール違反をしたという後ろめたさではなく、そこにアイデンティティが存在しないという事に対するやるせなさのような気がします。

WEB制作者が中小・零細企業の案件を担当する際には、企業のアイデンティティを確立し勝負を挑むのか、アイデンティティを捨てた上で勝負を挑むのか、この辺りの判断がどこまでSEO対策を施すのかを決める際のポイントになってくるような気がします。