CMP(同意管理プラットフォーム)ツール
2024年8月8日
CMPとは
近年ではクッキー以外でも識別コードなどを利用してユーザーデータを外部ツールに送信しマーケティングに利用するケースが増えています。世界的な動きとして、WEBサイトなどでそういった外部ツールにデータを転送する際にはユーザーに事前に「何のために」「どういう情報を」「どう利用するか」を明示し、同意を得ることが法律上でも義務付けられてきています。それらの同意を得るための管理プラットフォームをCMPと呼びます。
世界の個人情報保護法について
日本では2022年4月より個人情報保護法を改正し、「企業は、Cookieを介して外部データを取得し個人情報と紐付ける場合、本人からの同意を事前に取得しなければならない」としています。また先行して実施しているGDPRなど世界でも様々な個人情報保護法が確立されてきています。
- 改正個人情報保護法(日本)
- 改正電気通信事業法(日本)
- GDPR(EU)
- CCPA(アメリカ)
- LGPD(ブラジル一般データ保護法)
- PDPA(タイの個人情報保護法)
CMPツールの機能について
CMPツールの一般的な基本的な機能としては以下になります。
- 個人情報取得の説明(アクセス解析や広告のトラッキングコードなど)
- 同意ボタン(オプトイン)
- 拒否ボタン(オプトアウト)
ただし個人情報が複雑になってきており、どの同意によってどのトラッキングコードを発火させるか、グローバルなコンテンツを配信している場合は国ごとの法への対応、逆に言えば海外の法律は日本では適用されないのでIPなどで国ごとに表示をわけることも時には必要になります。
- レベル分けによる同意と発火するトラッキングコードの管理
- 言語切り替え
- IPによる国別アクセスの制御
- 同意をえるためのトラッキングコードの可視化
- ポリシーページの文言などの管理機能
- WEBサイトだけではなくアプリやTVなど様々なデバイスでの対応
上記のような高度な機能があると複数の国やサイト、プラットフォームのコンテンツを運用する組織では柔軟な対応が可能になります。
無料で使用できるCMPツール
CloudCIRCUS CMP
https://cloudcircus.jp/products/cmp/
Cloud CIRCUS CMPは、2023年6月に改正された電気通信事業法における外部通信規律への対策が無償から対応可能なツールです。
上記の無料のCMPツールでは必要最低限の基本的な機能の実装しかできませんが、有料のツールなども沢山リリースされています。より高機能なものが必要になればそういったツールも視野に入れてツール選びをしましょう。