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Webサイトのアクセス解析からの提案のコツ

2022年2月15日

久しぶりにアクセス解析からの提案をすることがあったので、頭の整理もかねて思っていることなどを書いておこうと思います。

この記事の内容

過去データとの比較

基本的なことですが、アクセス解析のレポートを作るときはいつからいつまでかという期間を設定します。年に1度であれば区切りの良い1年間が良いでしょうし、月別であれば前月などが区切りとして良いです。期間を設定することで、前年、先月といったデータの比較を行うことができるので、サイトの成長や衰退といったバロメーターを視覚的に確認できます

波形を探る

また計測期間を設定し、日別のデータをグラフでみることでアクセスのピーク時や突発的なアクセスの集中などを把握することができます。ピーク時や突発的なアクセスの集中にはかならず理由があります。たとえば学校サイトであれば出願時期であったり、コロナ関連のアナウンスなども波形で現れます。これは事後レポートという形にはなりますが、サーバのトラフィックに備える対策どこで何が話題になってアクセスを集めたかなどを時事と合わせて確認できるのがポイントです。

目標指標を作る

広告で収益を上げるメディアであればPVが大きな指標になりますが、コーポレートサイトや自治体、学校サイトなどの場合などサイトによってはPVだけが成功指数ではありません。たとえば、問い合わせ数、ユーザー満足度、資料請求数など様々な指標がこれらのサイトの目標指標にあげられると思います。意外とアクセス解析レポートの作成を依頼される場合このWebサイトの役割としての目標指標を決めていないケースが多いと感じています。もしアクセス解析から提案を求められるのであれば、目標指標がない場合、まずは目標指標を設定することが最初の1歩であると思います。

エースを探せ

PVを上げるための施策のポイントになるのですが、このブログなどもそうですが、一般的にどのサイトでもすべてのページが満遍なくみられているわけではなく、ある特定のブログ記事といったエースのような記事が多くのアクセスを集めていることが多いです。そういったエースの記事を見つけ、内容や構成などを分析することがサイト全体のコンテンツ作成の指針となることがあります。

モデルケースからの量産体制を作れ

エースのコンテンツを見つければ、別軸の記事であったり、コンテンツ量やトーンなど参考として別の記事を量産していくことで、新たな複数のエースが生まれサイト全体のPVを底上げしてくれます。

(例)たとえばこのブログでGoogleアナリティクスの資格に関する記事のアクセスがエースの記事だとすれば、この記事のようなGoogleアナリティクスの解析手法に関する記事を書くなどです。

単発のレポートだけで決めずに継続性と複数データも活用する

その他にもユーザー属性や閲覧環境など様々なデータを見ていくことができますが、基本的には1回のアクセス解析レポートで提案するのではなく、継続的なアクセス解析レポートやそれ以外のマーケティングツールのデータなどを統括しつつ分析をすることが重要だと思います。

おまけ

直帰率や離脱率の罠

昔はよく直帰率や離脱率を改善する=アクセス解析の提案のような考え方をみましたが、個人的には直帰率や離脱率の高さが悪だと考えてはいませんむしろそこでユーザーは情報を確認できて目的が達成できたと考えます。※特に現代は隙間時間に気になる情報をスマホで検索してサイトのTOPを経由せずダイレクトにそのページへ着地して情報を閲覧します。

直帰率や離脱率の高さを改善するケースはフローチャートやフォームやECであれば買い物かごなど一連の流れのページでの著しいページがあった場合だったりします。