Google Analytics の使い方 2009最新版
2009年10月16日
以前に書いた記事「Google Analytics の使い方」から早半年以上たっており、基本的な機能は変わっていないのですが、Google Analyticsも結構進化を遂げています。
そこで今のGoogle Analyticsの最新機能やちょっとした裏技をご紹介しようと思います。
目次
- アドバンスセグメント
- ピボットテーブル
- アドバンス テーブルフィルタ機能
- 複数ドメインにまたがるサイトにトラッキングコードを入れる方法
- 外部へのリンクのトラッキング方法
- 参照元の検索エンジンを追加する方法
- 簡単にサイト内検索を設定する方法
- 検索結果順位を取得できるプロファイルの設定
- マルチカスタム変数
- 変化のお知らせ機能 インテリジェント
- 携帯サイトの解析
- Google Analytics関連おすすめ書
アドバンスセグメント
アドバンスセグメントとはトラフィックやユーザーデータなどの各項目を様々な条件によってフィルタリングをかけることのできる機能です。
フィルタリング設定例
- キーワードによるフィルタリング
- 新規ユーザーとリピーター
- サイト内の各カテゴリーによるフィルタリング(フォルダ名でフィルタリングをかける)
これを行うことによって様々な視点からの検証が可能になり、よりCVの検証がしやすくなるということです。
ピボットテーブル
入り口ページを設定し。その次の遷移先のページや、どこで離脱したかを図によって確認しやすくなる機能です。注意点としてはアドバンスセグメントをした後にピボットテーブルを設定するとアドバンスセグメントが解除されていまうので、ピボットテーブルを設定した後にアドバンスセグメントを行うようにしましょう。
アドバンス テーブルフィルタ機能
レポート画面上で複数の指標を条件にデータを絞り込むことができる機能です。わりかし使う頻度が高いと思われる新機能です。詳しくはGoogleの公式ブログのエントリーをどうぞ。
複数ドメインにまたがるサイトにトラッキングコードを入れる方法
たとえば、ASPのカートを利用していて、カートのページで外部ドメインに移動する場合や、共用SSLを利用していてフォームのページで外部ドメインに移動する場合、通常であればトラッキングを行うことができません。
そういう場合は、トラッキングコードを少し変更するのと、外部ドメインに移動するリンクのaタグやフォームのsubmitにJavascriptで仕掛けをつくることによって外部ドメインでも追跡を行うことができます。
トラッキングコードに追加するコード
pageTracker._setDomainName("none"); pageTracker._setAllowLinker(true);
トラッキングコードに追加する場所
<script type="text/javascript"> var gaJsHost = (("https:" == document.location.protocol) ? "https://ssl." : "http://www."); document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js' type='text/javascript'%3E%3C/script%3E")); </script> <script type="text/javascript"> var pageTracker = _gat._getTracker("UA-12345-1"); pageTracker._setDomainName("none"); pageTracker._setAllowLinker(true); pageTracker._trackPageview(); </script>
aタグの設定例
<a href="https://www.secondsite.com/?login=parameters" onclick="pageTracker._link(this.href); return false;">ログイン</a>
フォームの設定例
<form action="http://newdomain.com/form.cgi" onSubmit="javascript:pageTracker._linkByPost(this)">
参考:複数のドメインにまたがるサイトにトラッキング コードをインストールするにはどうすればよいですか?
外部へのリンクのトラッキング方法
たとえば、フィードの購読やアフィリエイトなど外部リンクへのクリックをトラッキングし、コンバージョンの目標設定にしたい場合はaタグのhrefにJavascriptを書き込みトラッキングされたURLを目標設定にすることでコンバージョンを設定できます。
aタグの設定例
<a href="http://www.example.com" onClick="javascript: pageTracker._trackPageview("/G1/example.com");">
目標(コンバージョン)の設定例
目標先のURLを下記のように設定します。簡単に説明すると外部リンクを内部リンクのように集計しているだけです。.(ドット)を_(アンダーバー)に変更しています。
/G1/example_com
ちなみに「G1」の名称部分は任意で決めれるようです。
参照元の検索エンジンを追加する方法
通常であれば、GoogleとYahoo以外は「search」という項目でまとめて統計されますが、トラッキングコードを埋め込む際に細工をすることで国内のその他の検索エンジンも統計に加える事が可能になります。
トラッキングコードのカスタマイズ例
<script type="text/javascript"> var gaJsHost = (("https:" == document.location.protocol) ? "https://ssl." : "http://www."); document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js' type='text/javascript'%3E%3C/script%3E")); </script> <script type="text/javascript"> try { var pageTracker = _gat._getTracker("XXXXX-X"); pageTracker._addOrganic("images.google","prev"); pageTracker._addOrganic("biglobe","q"); pageTracker._addOrganic("nifty","q"); pageTracker._addOrganic("infoseek","qt"); pageTracker._addOrganic("rakuten","qt"); pageTracker._addOrganic("livedoor","q"); pageTracker._addOrganic("so-net","query"); pageTracker._addOrganic("fresheye","kw"); pageTracker._addOrganic("auone","q"); pageTracker._addOrganic("ocnsearch", "MT"); pageTracker._addOrganic("hi-ho", "MT"); pageTracker._addOrganic("odn","search"); pageTracker._addOrganic("eonet","search"); pageTracker._addOrganic("goo", "MT"); pageTracker._addOrganic("excite","search"); pageTracker._addOrganic("asahi","Keywords"); pageTracker._addOrganic("luna", "q"); pageTracker._addOrganic("lunascape", "p"); pageTracker._addOrganic("hatena", "word"); pageTracker._addOrganic("ecnavi", "Keywords"); pageTracker._addOrganic("mixi", "keyword"); pageTracker._addOrganic("twitter", "q"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {} </script>
マイナーな検索エンジンが多いですが、結構こういうのも設定しておくとおもしろかったりします。
簡単にサイト内検索を設定する方法
静的にサイトを構築しば場合、コンテンツの検索でGoogleやYahooなどで「site:www.example.com」のようなサイト内のフィルタリングをかけたフォームを設置することがありますが、まだ検証段階ですが、Google Analyticsのサイト内検索でデータを拾ってくれません。簡単にサイト内検索を利用したい場合は無料で利用することのできるGoogleカスタムサーチを設置すると良いでしょう。これは無料で利用することができますが、広告が表示されます。
広告を出したくない場合やサイト内のメインコンテンツなどで検索結果を表示したい場合はGoogle Site Searchというのもあります。
検索結果順位を取得できるプロファイルの設定
あと、検索結果順位を取得できるプロファイルの設定などもあったりします。設定が結構複雑だったりするので、解説は下記サイトを参照してください。
参考:Google Analyticsで検索順位を調べるフィルタ設定
マルチカスタム変数
既存の _setVar() 機能、ユーザー定義用のカスタム変数を拡張させたもので、ユーザー、セッション、ページの各レベルで定義をおこなうことができる機能のようです。
簡単に説明すると、ユーザー属性(例:会員 vs. 非会員)、セッション属性(例:ログイン vs. 非ログイン)、ページレベル属性(例:スポーツカテゴリを閲覧)で定義をおこない、ユーザーのサイトでの行動や、ページでのインタラクションを分類してトラッキングすることができるようです。
変化のお知らせ機能 インテリジェント
トラフィックの変化があればお知らせしてくれる機能です。忙しくてチェックがしにくいときなんかに重宝しそうな機能ですね。
携帯サイトの解析
これがもっとも待ち望まれていた機能ではないでしょうか?現在は特定のパートナーだけ利用できるようですが、近々すべてのユーザーが利用できるようになるようです。
Google Analytics関連おすすめ書
おそらく一番最近発売された本で大型書ということもありGoogle Analyticsの基本的な使い方からマニアックなテクニックまで網羅しています。これからGoogle Analyticsを勉強したいという方にすごくお勧めです。