Webkitがおもしろそう
2008年6月5日
Webkitが何かというと、アップルが開発したSafariやMacOSXのダッシュボードやWigetといったアプリケーションやiPhoneのOSのインターフェースの基盤を担っているフレームワークがWebkitです。Googleの携帯用OSであるアンドロイドのブラウザもSafariと同様にWebkitが採用されています。
Webkitを利用することで、MacやiPhone、Androidを採用した3Gのキャリア向けのアプリケーションを開発できるという事です。
PCのほうはまだ、WindowsのIEやFirefoxなどがシェアのほとんどですが、今後はここ日本でも本日発表されたソフトバンクより出るiPhoneやDocomoが採用するAndroidなどのモバイル環境でのインターネットのアクセスが増大すると思われます。現にモバイル用ブラウザでのWebkitの採用はものすごい勢いです。
そうなってくるとPCサイトでも、Webkitの拡張タグとして利用できるCSSなどでこれらのモバイルブラウジング向けのサイト構築を行ったりする事が、今後は無視できないようになってくるのではないかと思います。ちなみにSafari3がサポートしてるCSS3で採用されたbox-shadow、border-image、border-radius、border-radiusといったように「-webkit-」というprefixを入れることで利用することができます。各ブラウザベンダーのWebkitをサポートしている一覧やCSS3でのWebkitの使い方などは以下のサイトで確認できます。
もうすでにiPhoneベース用のSafari/WebKitに最適化したWEBサイト作りのノウハウが蓄積され始めていて、結構検索すれば情報が出てきます。iPhone/iPodtouch向けのmetaであるviewportなんかはWebKitとはまた違った路線でどうかなという疑問はありますが、iPhoneの普及を考えると無視できない存在になりそうですし。
iPhone/iPodtouch向けのブラウザのレイアウトを指定することができるviewportは以下のサイトの説明が結構参考になります。
ウェブサイトを iPhone/iPod touch 対応にする最も簡単な方法
モバイルのほうはこのようにWebkitの勢力が強くなっているけれど、PCサイトのほうにどう影響を及ぼすかという点がWEB制作者にとって今後気になるところかなと僕自身感じています。
Adobe AIR(※Adobe AIRはWebkit使ってるみたいです。ご指摘ありがとうございます。)やSilverlightもすごいと思うけど、アップルのWebkitのようなmacとモバイルで共通のフレームワークを採用するという考えは素晴らしいと思います。もしかしたら次世代のRIAの基盤を担うのはWebkitかもしれませんね。今後はちょくちょくWebkitのほうの知識も補充していかないとなと思う今日この頃でありました。