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Music2.0を作ったレディオヘッド

2007年12月2日

レディオヘッドを聴けばわかる音楽業界・ダウンロード違法化論の不誠実”より

レディオヘッドが新しい音楽の流通経路を作り出したかのようなインパクトを感じました。まさにMusic2.0です。

レディオヘッドは今回の新譜ではレコード会社との契約を行わず、レコーディングからプロモーション、販売流通まで自分達でやるようです。

少し前にあったオフィシャルサイトでのレディオヘッドの新譜の料金を自分で決めることができるダウンロード販売の結果ですが、全世界で6割くらいが0円で4割が料金を支払ったそうです。

普通、音楽業界では契約したレコード会社がアーティストを売り込むために多大なプロモーション費用をかけるわけなんですよ。

みなさんに目にしてもらうために、TVだったり、雑誌だったり、POPだったり、ポスターだったり、ネットだったり、ラジオだったり。。あげればきりがないですね。

そして、さすがのレディオヘッドです。だてにオックスフォード出てませんね。粗利益1億円のプロモーションをこの”無料ダウンロード”でやってのけたんですよ。

そして後々は各国の販売業者と契約を結びCDやコアなファン向けにボックスセットなどを販売するようです。

“違法ダウンロードがアーティストを苦しめる”だって?そんな意見を覆しましたね。メタリカは昔ナップスターに裁判起こしましたよね。音楽をビジネスにするならそれをプロモーション(広告)に利用するくらいクレバーでなきゃいけない。

WEB2.0で風に言うと”コンテンツには旅をさせよ”ですよ。音楽業界のWEB2.0を感じさせるレディオヘッドに感心しました。

米国では最近はMyspaceをプロモーションに利用するアーティストが増えてきましたね。日本でもこんな風にWEBでの口コミプロモーションを利用して成功するアーティストが増える環境をもっと作っていってあげたいもんです。

きっとエイベックスとカウントダウンTVが存在するかぎり無理なんだろうな。

※ちなみに僕は0円でダウンロードしました。内容が非常に良かったのでボックス出たら買おうと思っています。