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一瞬で心をつかむ 売れる色の使い方

2007年11月3日

「一瞬で心をつかむ売れる色の使い方」という本を読んで割と興味深かったので感想をまとめておこうと思います。

色彩理論や、デパートや商店などでの陳列などで使われる色が与える心理的トリックが面白かったです。その他にも自分に似合う色(パーソナルカラー)の見つけ方や、制服の色の選び方、スーツやネクタイの色の選び方などビジネスユース向けに書かれた内容も良かったですね。

一瞬で心をつかむ 売れる色の使い方

本書の内容は商品の陳列やプロダクトデザインの例でしたが、WEBサイトの商品の並びにも例えれるんじゃないかなと思ったので自分なりにまとめてみたいと思います。

色相環・トーンについての参考として

WEBサイトに置き換えた場合

商品ページの1ページ目に目立つ赤色や黄色などの商品を配置しエンドユーザーの気を引く
赤色、黄色、青色などビビットなトーンで注意を引きつける。
商品ページの1ページ目に意外性のある色の商品を配置しエンドユーザーの気を引く
従来その商品にあまり使用されていないような色で注意を引きつける。
商品ページの1ページ目に目立つ色の商品を1色だけベーシックな色の商品にまぜる
一点だけを強調して注意を引きつける。
同じ系統の色で商品をまとめて整理された統一感をみせる
類似色の商品を並べて表示することで雑然としたデザインにならないようにする。
反対色の効果で互いの色をより美しく演出する
右と左などでカラムを組み、それぞれに反対色の商品をリストアップすることでお互いの色をより引き立たせることができる。
反対色の効果で商品を引き立たせる
食品の商品写真も反対色を背景にひいてで素材を引き立たせる。例えば、肉や魚なども背景に緑の葉を添えることで素材の色身を引き立たせれる。
2色の商品を並べる際の工夫
商品の色数が2色しかない場合、交互に並べることで色数の少なさを感じさせないようにすることができる。
色数が多い時、グラデーションで配置して動きを感じさせる方法
ユニクロなどの陳列に見られるグラデーションの手法です。縦に濃い色から薄い色へ、横の並びは暖色から寒色順にすることせ動きを感じられて色数が多いときに効果的です。
同一もしくは、類似トーンで並べることで整理された印象を与える
女性を対象とした場合、ペイルトーンだけでまとめる、もしくはペイルトーンの隣にはライトトーンといった類似のトーン別に並べることで整理された印象を与えれる。
反対トーンで並べることで互いの色を強調した印象を与える
女性に人気のペイルトーンや男性に人気のディープトーンなど、トーン別に並べることでコントラストが高まり互いの色を強調した印象を与えれる。

サイトのデザインで色相環の反対色を部分的に取り入れるとか、トーンを統一する事はよくしていましたが、商品やコンテンツの並び順を色で考えるってのはあまり僕の中で意識していなかった所なので、色とビジネスを結びつける考え方というのは非常に参考になりましたね。

色を意識して成功しているブランドといえば、ipodのアップル、アパレルでいうとアメリカンアパレルベネトンユニクロなどが思い浮かびますね。これらの企業は色とビジネスをうまく融合していると思います。

本書とは関係ないですが、サイトのデザインのカラーパターンを考えるとき、colourloversという色々なケースで考えたカラーパターンを紹介しているサイトをよく参考にしています。結構便利ですよ。