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オープンソースのライセンスは商用利用できるのか?

2006年8月1日

このブログでもオープンソースのAJAXライブラリをいくつか使用していますが、著作権だとかライセンスのことに関してまったくわかってない状態で使用していました。
実際、仕事で使うときになってから商用利用ができるのか、できないのかの知識が必要になって調べていました。

そこで実務で使うかもしれない主要なAJAXライブラリであるprototype.jsやMoo.fx、script.aculo.us、dojoなどのライセンス形態を調べると共に、オープンソースにありがちなライセンスの種類を調べてみました。

この記事の内容

商用利用が可能なライセンス

GPLはリナックスとかのライセンス形態で無保証+著作権の表示義務で複製OK、改造したものを有償販売OK。その代わりGPLライセンスのオープンソースを使用して作った物は自動的にGPLライセンスになる。

簡単にいうと、GPLライセンスのオープンソースを使って、作ったものを違うライセンス形態にして独占的に販売できませんって事。世界中のプログラマが改良を重ね良い物にしていこうっていう意思の下のオープンソースやし、当たり前っちゃ当たり前やけどね。

BSDとMITはかなり緩いライセンス形態で商用利用も改造もOKその代わり無保証で著作権の表示の義務が発生する。※ソースのヘッドくらいに著作権表示していればOK。

DojoのライセンスはAcademic Free License version 2.1でBSDライセンスによく似たライセンスです。商用利用はOK。

ライセンス形態が複雑なCCライセンス(クリエイティブ・コモンズ)について

cc_02.jpg

最近ここ日本でも多くなってきたのがこのCC(creativecommons:クリエイティブ・コモンズ)ライセンスです。これは少し複雑で、オープンソースだけではなく写真などのコンテンツなどでもよく適用されています。

以下がCCライセンスの決められた形態とそのマークと意味の解説です。

cc_01.jpg

実務でライブラリなどを使う場合はきっちりとそのライブラリの著作権や知的所有権の表示や扱いを理解しておく必要があるので、しっかりとライセンスの形態を調べておくことが大切になります。また自分がクリエイティブした物のライセンスもきっちり定めておくためにもライセンスの知識は必要になるかと思われます。